ラブ&マーシー 終わらないメロディー
「ザ・ビーチ・ボーイズ」の「ペット・サウンズ」を巡る物語を見事に映画化。60年代のブライアン・ウィルソンをポール・ダノ、80年代のブライアンをベテランのジョン・キューザックが演じるというちょっと変わった構成。
今ではビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」に影響を与えた名作とされる「ペット・サウンズ」だが、当時はアルバムセールス、メンバーの評価も最低で、それがブライアンを精神崩壊へと向かわせる。
20年後、ユージン・ランディっていう精神科医に不当に支配され、妄想型統合失調症として薬漬けにされているところを後に妻となるメリンダによって救い出される。
60年代と80年代という20年間を交互に進行させる事で「ペット・サウンズ」が、いかに化け物じみた大作であったかが鮮明に描かれている。「ペット・サウンズ」に押しつぶされながらでもロックシングルの金字塔とされる「Good Vibrations」をつくりだしたブライアンは天才であるとしか言えない。
The Beach Boys/Good Vibrations
2016-02-28 17:06
nice!(14)
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