神々の山嶺/夢枕獏
山岳小説というものを初めて読んだ。ただ、ネパールのエヴェレスト、カトマンズという接点だけで手に取ったのである。圧倒的な筆圧であった。上下巻、原稿用紙1700枚の大作を一週間で読み切った。その男、羽生丈二。伝説の単独登攀者にして、死なせたパートナーへの罪悪感に苦しむ男。羽生が目指しているのは、前人未到のエヴェレスト南西壁冬期無酸素登頂だった。生物の生存を許さぬ8000メートルを超える高所での吐息も凍る登攀が開始される。人はなぜ、山に登るのか?永遠のテーマに、いま、答えが提示される。本作はもちろん、山岳小説でもあり、山岳ミステリー、冒険小説でもある。
カトマンズの変人/竹村公成
2016-09-17 08:02
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