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神々の山嶺/夢枕獏

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山岳小説というものを初めて読んだ。ただ、ネパールのエヴェレストカトマンズという接点だけで手に取ったのである。圧倒的な筆圧であった。上下巻、原稿用紙1700枚の大作を一週間で読み切った。その男、羽生丈二。伝説の単独登攀者にして、死なせたパートナーへの罪悪感に苦しむ男。羽生が目指しているのは、前人未到のエヴェレスト南西壁冬期無酸素登頂だった。生物の生存を許さぬ8000メートルを超える高所での吐息も凍る登攀が開始される。人はなぜ、山に登るのか?永遠のテーマに、いま、答えが提示される。本作はもちろん、山岳小説でもあり、山岳ミステリー、冒険小説でもある。





カトマンズの変人/竹村公成
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