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オーセンティックバー 木下眼鏡店

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「クラッシュしたアイス分かります?氷が均一な小ささのアイスです」「バーに行かれたことあります?」「できないなら結構です。こちらで砕きます」とオーナーの木下さんは頭を抱え込んだ。氷屋さんにクラッシュアイスが伝わらないのである。届けられたアイスはカチ割りだった。そのカチ割り氷をクラッシャーで砕きながら木下さんはため息をついた。ミナミのマジックパーのオーナーでもある木下さんが、針中野でオーセンティックバーを開いたのは4月のことである。針中野初オーセンティックバーである。街中に噂は飛び交った。噂を聞きつけた私もやがて常連になるのである。私が言うのもなんだが、針中野というのは大いなる田舎であり、とかく常識が通じない。クラッシュアイスで悩む木下さん。針中野初のオーセンティックバーの行く末は。
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