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バンコク楽宮ホテル/谷恒生

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バンコク楽宮ホテル/谷恒生



喧噪と異臭、猥雑の入り混じるバンコク・チャイナタウンのはずれに建つ楽宮旅社。
1980年、そこはラオスの難民や、マリファナと酒と怠惰のときを求めて淀む日本人若者の定宿でもあった。フリーライターのフグやん、ガイドの成島くん、ボランティア志望の鼻くん、ドラッグ中毒の九車....。日本の都会の人間関係を逃れ、戦闘続くアジアの片隅にひっそりと息づく若者達を描いた旅のバイブル。

もう何度目だろうか、谷恒生のバンコク楽宮ホテルを読み返してみた。この本が書かれたのは1980年、当時はバックパッカーなどとしゃれた言葉は存在せず。放浪と言われていた。私も例に漏れず、その最後の世代として、1989年インド放浪の旅のトランジットとして初めて見た異国の風景が、ドンムアン空港へ降り立つエアインディアの機内からの牧歌的なバンコクの風景だった。
急速に近代化した現在のバンコクからは想像できないボヘミアン達の姿が生き生きと書かれていて、当時を懐かしみながら私を旅へと誘う一冊なのである。




Dream Destination/HYOTAN-YAMA Project


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