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ツール・スレーンとキリング・フィールド

大アンコールワット展のことを旅の盟友高山に知らせてあげた。
彼は10年前にカンボジアにも旅をしているからである。
しかし彼はアンコールワットには行かなかった、いや行けなかったのである。
大金を払ってヘリコプターに乗ってアンコールワットにピンポイントで行く以外は危険らしいのである。陸路で行くには、ポル・ポト派の残党や山賊がうようよしていて、それこそ命がけで行くしかないらしい。

そこで彼から「ツール・スレーン」という聞き慣れない言葉を聞いた。
もとは学校だったらしいのだが、ポル・ポト政権下で激しい拷問と処刑が行われた刑務所であり、今はツール・スレーン虐殺記念館となり一般に公開されている。

ここには約2万人(一説には10499人)が収容され、開放直前に証拠隠滅のために収容者が一気に抹殺されたため、生き残ったのは6人と言われている。人びとが収容された時と、虐殺された時の記録写真が大量に残っているため、展示内容の写真は壮絶をきわめるらしい。

錆びた足かせや血の跡が未だに残っており、拷問された人々の断末魔の叫びが未だに聞こえるようで恐ろしくて恐ろしくて高山は逃げ出してしまったらしい。

同じく大虐殺があったキリング・フィールドは映画にもなっているので、
早速観てみようと近所のTSUTAYAに行ったのだが、ビデオはなくDVDしかなかった。
もうそろそろDVDプレイヤーを買わないとダメだなと思った。

大アンコールワット展から思わぬ方向に話はそれていったが、「ツール・スレーン」を調べていくうちにどうして人間はかくも残酷になれるのか。暗澹たる気持ちになったのである。


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